

九州南部からスタートし、途中で梅雨前線が「行方不明」になったり、梅雨明けを思わせる猛暑になったりと、波乱万丈だった2025年の梅雨。各地で平年よりも早めに梅雨明けを迎えました。東日本の梅雨明けが長らく保留されていましたが、東海地方では7月4日頃、関東甲信地方や北陸地方、東北地方南部では7月18日頃、東北北部では7月19日頃に梅雨明けが発表され、いずれも平年より1日から9日ほど早くなっています。

7月に入ってからの東日本ではすっきりしない天気の日が多く見られました。その背景には、台風の北上に伴って暖かく湿った空気が流れ込んだことや、寒冷渦が接近したことなどがあり、大気の状態が不安定になったためです。これらの不安定な天気が解消したタイミングで、東日本や北日本が一気に梅雨明けとなった塩梅です。



今年の梅雨の期間降水量は各地でかなり少なく、東京では平年の60%、横浜では48%、新潟では45%、山形や仙台では31%と、いずれも平年を大きく下回りました。特に東北南部や北陸では顕著な少雨傾向となり、水不足や農作物への影響が懸念される状況です。
向こう一か月の天候の見通しとしては、北日本ほど高温傾向が予想されており、全国的に真夏日や猛暑日が続く地域が多くなる見込みです。一方、沖縄・奄美地方では平年より気温が低くなる可能性があり、やや異例のパターンが見られそうです。
降水量については、北海道の日本海側やオホーツク海側、そして沖縄・奄美地方では平年より多くなる予想が出ているものの、それ以外の地域では平年より少なめとなる見込みです。日照時間は降水量に対応するように、沖縄・奄美地方を除き、全国的に平年並みか多い予想となっており、真夏の日差しを感じられる日が多くなりそうです。



このような天気傾向の背景には、太平洋高気圧の張り出し方の特徴があります。今年は太平洋高気圧がやや北に偏る傾向があると考えられ、北日本や東日本はしっかりと高気圧に覆われる一方で、南西諸島や西日本は高気圧の南縁にあたる形となります。太平洋高気圧の南側は、「赤道気団(熱帯収束帯)」の領域。台風や熱帯低気圧、さらにはクラウドクラスターといった積乱雲の集団の影響を受けやすく、局地的な大雨や突風、雷などの発生に注意が必要です。特に西日本や南西諸島では、天気が急変しやすくなるため、防災意識を高めておく必要があるでしょう。
かつての季節予報では、全国的に夏の降水量が多い傾向だったので、だいぶ傾向が変わってきた印象です。
今年の夏は、地域によって大きく天候の傾向が分かれる見通しです。気象情報に注意を払いながら、熱中症対策や強雨への備えなど、地域ごとの特徴に応じた対応が求められます
気象予報士 金子大輔
2026年の梅雨入り更新日:2026年3月7日
| 地方 | 令和7年 | 平年 | 昨年 |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | 5月22日ごろ | 5月10日ごろ | 5月21日ごろ |
| 奄美 | 5月19日ごろ | 5月12日ごろ | 5月21日ごろ |
| 九州南部 | 5月16日ごろ | 5月30日ごろ | 6月8日ごろ |
| 九州北部 | 6月8日ごろ | 6月4日ごろ | 6月17日ごろ |
| 四国 | 6月8日ごろ | 6月5日ごろ | 6月17日ごろ |
| 中国 | 6月9日ごろ | 6月6日ごろ | 6月20日ごろ |
| 近畿 | 6月9日ごろ | 6月6日ごろ | 6月17日ごろ |
| 東海 | 6月9日ごろ | 6月6日ごろ | 6月21日ごろ |
| 関東甲信 | 6月10日ごろ | 6月7日ごろ | 6月21日ごろ |
| 北陸 | 6月10日ごろ | 6月11日ごろ | 6月22日ごろ |
| 東北南部 | 6月14日ごろ | 6月12日ごろ | 6月23日ごろ |
| 東北北部 | 6月14日ごろ | 6月15日ごろ | 6月23日ごろ |
※気象庁ホームページより
2026年の梅雨明け
| 地方 | 令和7年 | 平年 | 昨年 |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | 6月8日ごろ | 6月21日ごろ | 6月20日ごろ |
| 奄美 | 6月19日ごろ | 6月29日ごろ | 6月22日ごろ |
| 九州南部 | 6月27日ごろ | 7月15日ごろ | 7月16日ごろ |
| 九州北部 | 6月27日ごろ | 7月19日ごろ | 7月17日ごろ |
| 四国 | 6月27日ごろ | 7月17日ごろ | 7月17日ごろ |
| 中国 | 6月27日ごろ | 7月19日ごろ | 7月21日ごろ |
| 近畿 | 6月27日ごろ | 7月19日ごろ | 7月18日ごろ |
| 東海 | 7月4日ごろ | 7月19日ごろ | 7月18日ごろ |
| 関東甲信 | 7月4日ごろ | 7月19日ごろ | 7月18日ごろ |
| 北陸 | 7月18日ごろ | 7月23日ごろ | 7月31日ごろ |
| 東北南部 | 7月18日ごろ | 7月24日ごろ | 8月1日ごろ |
| 東北北部 | 7月19日ごろ | 7月28日ごろ | 8月2日ごろ |
※気象庁ホームページより
平年の梅雨時期カレンダー

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梅雨入り・梅雨明けを発表する全国の気象台
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沖縄 |
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梅雨って?
そもそも梅雨とはどんなものなのか、少しおさらいしてみましょう。
梅雨というのは全世界で見られるものではなく、東アジア(中国の南部〜長江流域の沿海部、台湾、北海道と小笠原諸島以外の日本など)でみられる、曇りや雨が多発する特有の気象現象です。期間としては主5月〜7月に発生します。
ちなみに、どうして「梅雨」と呼ばれるようになったのか。その語源に関する説は、梅の実が熟す時期だからという説や湿度が高い為カビが生えやすい時期である事から黴雨、そして梅雨と呼ばれるようになったなどと多岐にわたります。
梅雨時期の健康管理
梅雨は、湿度が高くジメジメとした日が続くため、健康管理には特に注意が必要です。この時期に多く見られる健康問題には、感染症、アレルギー反応、精神的な不調が含まれます。適切な対策を取ることで、これらの問題を予防し、健康を維持することができます。
感染症の予防
梅雨の時期は、高湿度と温度が病原菌の繁殖に適しているため、食中毒や皮膚感染症が起こりやすくなります。対策
手洗いの徹底:外出から戻った際や食事前は、必ず手洗いを行いましょう。
食品の管理:食材は適切に保存し、調理時は十分に加熱をしてください。
アレルギー対策
高湿度はカビの増殖やダニの活動を促進します。これらはアレルギー症状の原因となることがあります。対策
住環境の清潔:定期的に掃除を行い、特にカビが生えやすい場所を清潔に保ちます。
除湿器の利用:室内の湿度を適切に管理するために、除湿器の利用を検討しましょう。
精神的な健康
連日の曇り空と雨天は、気分を落ち込ませる原因となり得ます。これを「気象病」とも呼ばれることがあります。対策
光の管理:自然光が少ない中で、室内の照明を明るく保つことで気分を向上させることができます。
適度な運動:屋内での軽い運動は、ストレスを軽減し、心身の健康を保つのに役立ちます。
これらの対策を実施することで、梅雨の不快な影響を最小限に抑え、健やかに過ごすことができるでしょう。




