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2025年の梅雨明けはいつ?全国の最新予想!

2025年梅雨入りマップ
2025年梅雨明けマップ
2025年梅雨の記録的な早期終了と異例の展開

2025年の梅雨は、これまでにない特徴的な展開を見せています。6月27日には、九州、四国、中国、近畿地方で平年よりかなり早く梅雨明けが発表されました。例年ならば7月中旬以降になることも多いこのタイミングでの梅雨明けは、記録的な早さといえます。そして梅雨の期間が非常に短かったことも特徴的です。

6月29日の天気図を見ると、梅雨前線は日本の東海上に停滞しており、前線にやや近い東日本では依然として梅雨明けは見送られました。しかし、梅雨が明けていない東日本でも、西日本に劣らず気温はすでに真夏並みで、全国的な猛暑が続いています。

今年の梅雨は、季節の推移としても例年とは異なる経過をたどっています。6月上旬には、通常の梅雨と同じく、梅雨前線が南から北上し、曇りや雨の天気が多くなりました。しかし、6月中旬になると状況が一変します。梅雨前線が突然姿を消し、「行方不明」状態になりました。そして南からの太平洋高気圧に広く覆われ、全国的に晴天と猛暑の日々が続くようになったのです。

まるで梅雨が明けたかのような天気がしばらく続いたのち、6月下旬には台風2号(接近とともに熱帯低気圧に変わる)の北上とともに、再び梅雨前線が出現しました。台風の影響で前線が活発化したこともあり、局地的な大雨に見舞われる地域もありました。

その後、梅雨前線は寒冷前線化し、列島を通過して東海上に去ったという流れです。

今後、東日本や北日本の梅雨明けはどうなるのでしょうか。7月上旬には、上空の寒気や気圧の谷の影響で、東・北日本を中心に大気の状態が不安定になり、にわか雨や雷雨が発生しやすい期間があります。こうした不安定な時期が一段落するタイミングで、東日本などの梅雨明けが発表される見込みです。

梅雨明け後の気象の見通しとしては、全国的に気温は平年より高めとなる見込みです。日照時間は、沖縄・奄美地方では平年並みである一方、それ以外の地域では平年より多くなると予想されています。降水量については、沖縄・奄美では平年より多くなる可能性がありますが、他の地域では平年並みかやや少なめになるとみられています。

このため、梅雨明け後は例年通りかそれ以上の猛暑が続くと考えられます。猛暑の期間が6月後半~9月前半と3カ月近くに及ぶと思われ、熱中症への警戒をはじめとした健康管理はもちろん、水不足や農作物への影響などにも注意が必要です。

このように、2025年の梅雨はその入り方も明け方も通常とは異なり、真夏の暑さが早々に訪れたことで、生活や気象観測の面でもさまざまな影響が出ています。今後も天気の急変や猛暑に十分注意しながら、夏本番を迎えることになりそうです。

 

気象予報士 金子大輔

 

2025年の梅雨入り更新日:2025年7月2日

地方 令和7年 平年 昨年
沖縄 5月22日ごろ 5月10日ごろ 5月21日ごろ
奄美 5月19日ごろ 5月12日ごろ 5月21日ごろ
九州南部 5月16日ごろ 5月30日ごろ 6月8日ごろ
九州北部 6月8日ごろ 6月4日ごろ 6月17日ごろ
四国 6月8日ごろ 6月5日ごろ 6月17日ごろ
中国 6月9日ごろ 6月6日ごろ 6月20日ごろ
近畿 6月9日ごろ 6月6日ごろ 6月17日ごろ
東海 6月9日ごろ 6月6日ごろ 6月21日ごろ
関東甲信 6月10日ごろ 6月7日ごろ 6月21日ごろ
北陸 6月10日ごろ 6月11日ごろ 6月22日ごろ
東北南部 6月14日ごろ 6月12日ごろ 6月23日ごろ
東北北部 6月14日ごろ 6月15日ごろ 6月23日ごろ

※気象庁ホームページより

2025年の梅雨明け

地方 令和7年 平年 昨年
沖縄 6月8日ごろ 6月21日ごろ 6月20日ごろ
奄美   6月29日ごろ 6月22日ごろ
九州南部   7月15日ごろ 7月16日ごろ
九州北部   7月19日ごろ 7月17日ごろ
四国   7月17日ごろ 7月17日ごろ
中国   7月19日ごろ 7月21日ごろ
近畿   7月19日ごろ 7月18日ごろ
東海   7月19日ごろ 7月18日ごろ
関東甲信   7月19日ごろ 7月18日ごろ
北陸   7月23日ごろ 7月31日ごろ
東北南部   7月24日ごろ 8月1日ごろ
東北北部   7月28日ごろ 8月2日ごろ

※気象庁ホームページより

 

平年の梅雨時期カレンダー

平年の梅雨時期カレンダー※2025年更新

 

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      梅雨って?

      そもそも梅雨とはどんなものなのか、少しおさらいしてみましょう。
      梅雨というのは全世界で見られるものではなく、東アジア(中国の南部〜長江流域の沿海部、台湾、北海道と小笠原諸島以外の日本など)でみられる、曇りや雨が多発する特有の気象現象です。期間としては主5月〜7月に発生します。

      ちなみに、どうして「梅雨」と呼ばれるようになったのか。その語源に関する説は、梅の実が熟す時期だからという説や湿度が高い為カビが生えやすい時期である事から黴雨、そして梅雨と呼ばれるようになったなどと多岐にわたります。

       

      梅雨時期の健康管理

      梅雨は、湿度が高くジメジメとした日が続くため、健康管理には特に注意が必要です。この時期に多く見られる健康問題には、感染症、アレルギー反応、精神的な不調が含まれます。適切な対策を取ることで、これらの問題を予防し、健康を維持することができます。

       

      感染症の予防

      梅雨の時期は、高湿度と温度が病原菌の繁殖に適しているため、食中毒や皮膚感染症が起こりやすくなります。

      対策

      手洗い 手洗いの徹底:外出から戻った際や食事前は、必ず手洗いを行いましょう。
      適度な運動 食品の管理:食材は適切に保存し、調理時は十分に加熱をしてください。

       

      アレルギー対策

      高湿度はカビの増殖やダニの活動を促進します。これらはアレルギー症状の原因となることがあります。

      対策

      清潔 住環境の清潔:定期的に掃除を行い、特にカビが生えやすい場所を清潔に保ちます。
      除湿器 除湿器の利用:室内の湿度を適切に管理するために、除湿器の利用を検討しましょう。

       

      精神的な健康

      連日の曇り空と雨天は、気分を落ち込ませる原因となり得ます。これを「気象病」とも呼ばれることがあります。

      対策

      明るい室内

      光の管理:自然光が少ない中で、室内の照明を明るく保つことで気分を向上させることができます。

       

      適度な運動 適度な運動:屋内での軽い運動は、ストレスを軽減し、心身の健康を保つのに役立ちます。

       

      これらの対策を実施することで、梅雨の不快な影響を最小限に抑え、健やかに過ごすことができるでしょう。

       

      記録に残る梅雨入りと梅雨明け

      地方梅雨入り梅雨明け
      沖縄早い1980年4月20日早い2015年6月8日
      遅い1963年6月4日遅い2019年7月10日
      奄美早い1998年4月25日早い1971年6月10日
      遅い2018年5月27日遅い2020年7月20日
      九州南部早い1956年5月1日早い1955年6月24日
      遅い1957年6月21日遅い1957年8月8日
      九州北部早い2021年5月11日早い1994年7月1日
      遅い2019年6月26日遅い2009年8月4日
      四国早い2021年5月12日早い1964年7月1日
      遅い2019年6月26日遅い1954年8月2日
      中国早い1963年5月8日早い1978年7月3日
      遅い2019年6月26日遅い1998年8月3日
      近畿早い1956年5月22日早い1978年7月3日
      遅い2019年6月27日遅い2009年8月3日
      東海早い1963年5月4日早い1963年6月22日
      遅い1951年6月28日遅い2009年8月3日
      関東甲信早い1963年5月6日早い2018年6月29日
      遅い2007年6月22日遅い1982年8月4日
      北陸早い1956年5月22日早い2001年7月2日
      遅い1987年6月28日遅い1991年8月14日
      東北南部早い1959年6月1日早い1978年7月5日
      遅い2015年6月26日遅い1987年8月9日
      東北北部早い1997年6月2日早い1978年7月8日
      遅い1967年7月3日遅い1991年8月14日

       

      まとめ

      「この日から梅雨になります」とはっきり宣言するものではなくとても曖昧なものと言え、梅雨時期には予想できない大雨による災害が多く出る時期でもあり、こまめな情報収集が必要と言えるでしょう。

      なんとなく「この時期だろう」というものは頭に入れておき、鞄に折り畳み傘を忍ばせておきましょう。備あれば憂いなしです。

       

      梅雨時期の良くある質問

      全国の気象台が管轄する地方の発表を担当しています。
      週間天気予報を元に、気象庁や各気象台の担当部署が検討して、梅雨入りや梅雨明けを発表しています。
      明確な定義があるわけでもなく、発表の段階では速報値となり、毎年9月頃に確定値が発表され修正される場合があります。

      年間を通して梅雨の時期は、予報が一番難しい時期で気象予報士泣かせの時期でもあります。

      梅雨を迎える前に、まるで梅雨に入ったと思わせるような、ぐずついた天気が続くことを言います。年によってはそのまま梅雨入りする年もあります。

      台風の渦は反時計回りで、北東側では暖かい空気を梅雨前線に向かって吹きつけるため、梅雨前線に強い影響を与えます。

      この2つの前線は季節が違い、梅雨前線は梅雨の時期に発生する前線で、秋雨前線は夏の終わりの時期に発生する前線のことです。

      梅雨と呼べるのは、東アジアのみとされていますが、その他の国では雨季としてあります。

      梅雨のない北海道を除き、気象庁が統計を開始した1951年以降はありません。
      1993年は一度梅雨明けが発表されたものの、沖縄・奄美地方を除き梅雨明け発表が8月下旬になり撤回され、冷夏と長雨により米不足が発生した年でした。

      1.防水性と通気性を兼ね備えたアウター
      梅雨時期には、突然の雨に対応できるように、防水性の高いジャケットやコートが必要です。しかし、ただ防水性が高いだけでなく、通気性も重要です。通気性が良いと、蒸れを防ぎ、快適に過ごすことができます。例えば、ゴアテックスなどの素材が使われたウェアが適しています。
      2.足元の防水対策
      雨の日の足元は特に注意が必要です。防水性のある靴やレインブーツは必須です。さらに、滑りにくいソールの靴を選ぶことで、雨の日の事故を防ぐことができます。また、靴の中に水が入らないように、防水スプレーを使用するのも一つの手です。
      3.撥水加工されたバッグや小物
      バッグやリュックにも撥水加工が施されたものを選ぶと、中の物が濡れるのを防ぐことができます。市販の撥水スプレーを使って、普段使いのバッグにも撥水効果を追加することが可能です。
      4.着こなしの工夫
      梅雨時期はジメジメとして気分が沈みがちですが、明るい色の服を取り入れることで気持ちも明るく保つことができます。また、重ね着を利用して温度調節ができるようにすると、室内外の温度差にも対応しやすくなります。

       

      2025年の梅雨明けはいつ?全国の最新予想!