「サーフィン」と聞くと、颯爽と水面を滑り、カッコいいターンを決め、勢いよく水しぶきを上げる…といったようなイメージがあると思います。東京オリンピックで公式種目に採用され、男子では五十嵐カノア選手は銀メダル、女子では都築有夢路選手が銅メダルと快挙を達成し、今まで以上にサーフィン人口が増えると予想されます。
実はそのようなサーフィンのイメージは、ほとんどショートボードです。
人によって性格もさまざまで、自分に合ったサーフボードを知ることにより、楽しいサーフィンライフを送る事に繋がります。無理したサーフボードを選ぶことにより、「サーフィン=辛い」に直結してしまいサーフィンから遠ざかる人も多いのも現状です。
サーフボードも昔と比べ材質なども進化して、高性能なサーフボードが開発されています。サーフィンの上達を左右するのがサーフボードと言っても過言ではありません。サーフボードの知識を深める事が上達への近道になりますので、特に初心者の方でこれからサーフボードを買う方には参考にしてください。
サーフボードのサイズと種類
・ロングボード(初級者~上級者)
・ファンボード(初級者~中級者)
・ショートボード(初級者~上級者)
・ガン(上級者)
では、今からサーフィンを始めたい人はどのボードがおすすめなのか?
多くのサーフィン関連の情報サイトでは、初心者は「ロングボード」か「ファンボード」がおすすめと言われていますが、結論!どれでも問題ありません!
とはいえ、何を基準に選んでいいのか分からないと思いますので、 この記事では、それぞれのメリットやデメリットをお伝えしていきます。
”ボード選びで大事なのは「長さ」と「浮力」”ロングボード【安定感抜群で始めやすさ◎】
ロングボードは4種類のボードの中で長いボードで長さは270cm以上。ボードの幅も広く、一番浮力があり安定した浮きやすいボード。
サーフィンを始めるにあたって、一番最初に苦戦するのが「テイクオフ」。
テイクオフとは波に合わせてパドリングをして、滑り出すまでの工程ですが、浮力が小さいボードでは上手く波に乗ることができないものです。
しかし、ロングボードはすでに浮力があるので、初心者でもテイクオフがしやすく、ボードに乗ったあとも安定感があるので、波に乗る感覚やサーフィンの楽しさを感じられるのがメリットです。
デメリット
上記でもお伝えしたようにロングボードは270cm以上のボードになります。
そのため、持ち運びが不便だったり、家に置いておくと幅を取ったりと管理面で困ることが多く、車で海まで向かう際は、車の大きさによっては、車内に積載することができず、車のルーフキャリアをしようして屋根に乗せるといった運び方になるのがネック。
ファンボード【万能型で初心者人気◎】
ファンボードは4種類のボードの中で、「長さ」「浮力」と最もバランスの取れた初心者~中級者に人気の高いボード。
長さはおよそ200cm以上270cm未満で、ショートボードとロングボードと中間にあたります。
みんなそうですが、初心者の時から大きな波で練習することはほとんどありません。
まずは小さな小波でテイクオフや滑る感覚を身に着けるので、小波でもテイクオフするために「浮力」が必要になります。
そんな時にベストなのがファンボード。
ある程度の浮力は欲しいけど、ロングボードほど長いと邪魔になる・・
そう考えてる方も多いと思います。
そのため、「浮力」「長さ」とバランスの取れたファンボードが初心者に人気となっています。
デメリット
始めは良いのですが、少し乗れるようになってきて、カットやターンなどの細かい動きをしたくなったときに、物足りなさを感じるかもしれませんね。
それでも、汎用性は高いので、波の無い時の遊び用としても一枚持っていて損はないと思います。
ショートボード【機敏性に優れ、カッコよさ◎】
サーフィンを想像したときに、真っ先に思い浮かぶのがこのショートボードだと思います。
ショートボードの魅力は何と言っても「機敏性」。
サーフィンにはいろいろな技があり、細かい動きや、高度なテクニックを求めるならショートボード。
サイズで言うと、主に160cm~190cmくらいのボードで、他のサイズのボードとは違い、波が崩れた白いスープをかわすドルフィンができるのも特徴。浮力があるボードだと、波の力に負けて陸側に流されがちで、波数が多い日は沖に出るまでとても大変。浮力の無いボードのメリットを生かしドルフィンをマスターすれば、沖に出るまで楽に行くことが可能です。
デメリット
ショートボードは機敏性に優れてはいますが、その分、長さが短く、幅も狭いので浮力が弱くなっています。
サーフィン経験がある程度あって、よりスキルアップしたい人や技のバリエーションを増やしたいという人にはおすすめですが、初心者の方がいきなり浮力の小さいショートボードを買ってしまうと、パドリングも必要で波待ちをするにもある程度のバランス感覚が必要で、なかなか波に乗ることができず「サーフィンが楽しくない…。」と感じてしまうかもしれません。
サーフボードのサイズの見方について
いざ、サーフボードを買おうと思ったけどサイズの見方や、どのサイズが自分に合っているのか分からないという方も多いと思います。
記事の冒頭でもお伝えしましたが、サーフボードを選ぶ時に大事なのは「長さ」と「浮力」。
まずは「長さ」についてですが、「5'8"」みたいな見慣れない数字になっていますよね
サーフボードの長さはft(フィート)とinch(インチ)で表記されています。
1ft(フィート) = 30.48cm1inch(インチ) = 2.54cm
つまり、5'8"は5ft(フィート)8inch(インチ)となり、長さを計算すると(5×30.48)+(8×2.54)=172.72cmになります。
ロングボードやファンボードを検討している方は心配いりませんが、もしショートボードを検討している場合は、始めは自分の身長よりも大きいボードを買うことをおすすめします。
続いて「浮力」についてですが、主に体積、容量の大きさになり、L(リットル)で表記されていて、自分の体重の何%かで「浮力」の大小を判断することが多いです。
浮力の目安
初心者 | 中級者 | 上級者 |
---|---|---|
50%~70%程度 | 40%~50%程度 | 30%~35%程度 |
あくまで目安なので、参考程度ですが初心者の時は自分の体重の50%以上のボードにすることで、しっかりとした浮力を得られ、テイクオフも比較的スムーズにクリアできます。
とりあえずはこの「長さ」と「浮力」さえ抑えていれば、「乗れない~」「テイクオフができない~」なんてことにはならないと思います。
サーフボードの素材で多く使われるPU・EPSについて
サーフボードは素材によって、重量や耐久性などサーフィンをする上で重要なパーツと言えるでしょう。ここ数年多くのサーフブランドが採用している素材がEPS。軽量で耐久性も高いことから、多くのサーファに人気の素材です。昔と比べただ浮力のある素材から進化を重ねているのが現状。ただ浮力のある軽いボードは、水面がフラットな部分には強いですが、逆に水面が荒れた場合不安定になる側面をもちます。PUとEPSのメリットデメリットをここで紹介します。
PUとは?
PUとはポリウレタンの略で、サーフボードの素材としては最もメジャーな素材。
PUをガラスクロスで巻いたのち、レジンで固めていきます。PUが登場する前までは、木材を使用した素材でサーフボードを作っていましたが、PUが登場したことによりサーフィン自体も大きく変わりました。
メリット
・サーフボードとしてトータル的にバランスの取れた素材。
・適度な重さと浮力があることによって、風が強い時でも煽られにくい。
・シェイパーにとって作りやすい素材でコストも安く抑えられる。
デメリット
EPSと比べ板が重い分小波だと、ショートボードはテイクオフが難しい。
強度が弱いためフットマークなどのへこみができやすく、扱いには注意が必要。
ボードサイズの大きいロングボードは、EPSと比べ重量の差が激しい。
EPSとは?
EPSはPUの次に多く使われている素材で、エクスパンダブルポリスチレンの略。聞きなれない素材に聞こえますが簡単にいうと発砲スチロールです。サーフボードの素材として最も軽い素材で、多くのブランドで取り扱っている素材。
メリット
・ボードが軽い分、厚い波や小波などパワーの無い波でもテイクオフし易い。
・PUと比べ軽量で持ち運びも便利で、ボードの耐久性も高く凹みづらい。
デメリット
・ボードが軽い分安定性に欠け、風の影響も受けやすく波が大きいの時は不安定になり易い。
・高い強度があるが、ボードがしなりずらく反発力を利用した動きがし難い。
・価格がPUと比べ価格も高価。
・EPSは熱に弱い素材でもあるので、高温になる場所に長時間放置するのは厳禁。
サーフボードの名称
サーフボードを選ぶ上でボードの名称と役割を理解する事はとても重要。自分に合ったとっておきのマジックボードに出会うために、しっかり理解しより楽しいサーフィンライフをお過ごしください。
ノーズについて
サーフボードの先端部分になります。ノーズ部分の形状がシャープなほど、切れのあるターンやアクションがし易くなり、ショートボードだとドルフィンスルーがし易くなります。ノーズの広いワイドノーズだと、水面との接地面が増えるため、安定感や推進性が向上して水面にノーズが刺さり難くなります。初心者用や小波用やのサーフボードはワイドノーズものが多く、力のない波でも乗りやすく加速しやすいのが特徴です。
レールについて
レールが厚くなれば浮力が大きくなるので安定性が増す反面、脚力がないとレールを沈めるのが難しくなるのが特徴。脚力が弱い人は薄めのレールを好み、逆に脚力の強いサーファーは厚めのレールを選びます。
また、同じ体重でも身長が高いサーファーと低いサーファーとでは、重心が異なるため身長の高いサーファーは低いサーファーと比べ、レールを厚くする傾向があります。
ロッカーについて
サーフボードの反り(カーブ)のことです。ロッカーが強くなる程、コントロール性がアップして技をかけやすくする反面、直進性が失われるのが特徴。波の力があると、波からのスピードを得やすくなる半面、力のないなみではポジショニングとパドルスキルも必要になり、サーフ初心者にとっては大きな壁となります。
逆に、ロッカーが弱いほど、水面にフィットし易く抵抗も少なくなるので安定性もアップしスピードを得られ易くします。ロッカーが弱い板をローロッカーと呼び、ノーズからテールまでロッカーが強く入っているボードをフルロッカーと呼びます。
初心者サーファーはテイクオフの感覚を掴む意味でも、オールランドで練習のしやすいロッカーを抑えた、ローロッカーなボードがおすすめです。
テールの形状について
サーフボードはテール形状により、コントロール性に大きく関わり、サーフボードを選ぶ上でも重要なパーツとなります。一般的に良く見たことがあるのが、スカッシュテールだと思います。機能性も優れトータル的にバランスの取れたテール形状が人気の理由です。
一概にこのテールがベストという物ではありませんが、テールごとの特徴を理解した上で、自分好みのサーフボード選びにお役立てください。
スカッシュテール
ショートボードでは最も多く採用されているスカッシュテール。安定性もありながら素早いターンなどにも対応するのが、多くのサーファから支持されている理由と言えます。
ダイヤモンドテール
テールの先端が尖り、ダイヤモンドの先端に形状が似ていることからダイヤモンドテールと呼ばれています。他のテールと比べ長さが短いのが特徴で、水の抵抗が軽減することにより、ルースで素早いコントロールが可能となります。
スワローテール・フィッシュテール
魚の尾やツバメの尾に似ていることが由来。基本的に、直線的に尖った形状をスワーローテールと呼び、曲線的な形状をフィッシュテールと呼びます。特徴としては、水の抵抗と浮力を抑え回転性にも優れているので、幅の広いサーフボード(小波用)によく使われています。脚力の弱い方や、女性のサーファーにおすすめ。
ラウンドテール
浮力のあるボードに採用されているケースが多く、スムースなターンが特徴的で、クイックな動きには向きません。小波でパワーのない波でも、波からのパワーを受けやすく、ゆったりとしたラインを描くように乗るのがおすすめ。
ラウンドピンテール
ホレたビックウェーブなどに使うボード多く使われるテールですが、ファンボードやロングボードでも採用されています。水の抵抗が少なく、直進性も優れているのが特徴。
フィンシステムについて
フィンシステムの種類として、グラスオンフィンとフューチャーフィンがあり、グラスオンフィンはあらかじめサーフボードに最適なフィンが固定されているため、フィンの交換できないのに対して、フューチャーフィンはネジを外せば脱着が可能。その日の波の状態によってサーフボードフィンセッティングを変えることが可能。フィンを外すことにより、コンパクトに持ち運びができるのも特徴のひとつ。
サーフボード選びで重要になるのがフィンセッティング。フィンの数や大きさによってサーフボードの動きが変わっていきます。フィンが大きいと直進性や安定性が増し、逆にフィンが小さいと回転性や機敏性が増します。
多く使われるのがトライフィンですが、5枚のフィンをつけることができるファイブフィンが登場したことにより、現在ショートボードの主流はファイブフィンと言えます。
シングルフィン
フィンが一枚のシングルフィンは歴史が最も古くファンボードやロングボードに多く使われ、他のフィンと比べ抵抗が少ないのが特徴。ゆったりと波の動きに合わせたサーフィンを楽しみたい方におすすめ。
ツインフィン
センターにフィンが無いツインフォンは、サーフボード下の水抜け良いのが特徴で、フィングルフィンやトライフィンでは味わえないスピード感が魅力。ターン時の安定性には劣りますが、力のない波でも安定したスピードを保つことができます。
トライフィン
最も主流となったフィンセッティングで、シングルフィンとツインフィンの利点を掛け合わせ、乗りやすく安定性もあり初心者~上級者まで支持されています。
クアッドフィン
ここ数年で注目されるようになり、トライフィンより俊敏な動きで楽にターンがし易くフィンが多いので、反発力が増しスピードが出やすいのが特徴。
ファイブフィン
ショートボードでは主流になりつつあるファイブフィンは、波の状態によってトライフィンやクアッドフィンに変えられるのが最大の特徴。伝説のサーファーと言われる、ケリー・スレーターが使用し注目されました。
サーフボードのサイズからボリューム(浮力・容積)を調べる
※データはあくまでも参考値になります。
体重からサーフボードのボリューム(浮力・容積)・リッター計算
サーフボードの人気ブランド
サーフボードの種類によって、人気のブランドが異なります。憧れの人が使うブランドから選ぶ人や、信頼のおけるショップにオーダーする人もいます。より良いサーフィンライフを過ごすには、サーフボード選びはとても需要です。人気のブランドが自分に合うとは限らず、個人のレベルによってサーフボードも変わってきますので、今のレベルに合ったサーフボード選びの参考としてください。
ショートボード編
CHANNEL ISLANDS(チャネルアイランズ)
現在、世界のトップサーファーの多くが用いている「チャネルアイランズ」ブランドのサーフボードは、ニュージャージ州生まれのアル・メリックによって生み出されました。ブランド誕生から十数年後、1982年にサーファーのトム・カレンとタッグを組んだ時期から大きな世界的注目を浴びるようになりました。同ブランドはサーファーに対する間口の広さも誇り、能力と予算に基づいた自分にピッタリのモデルを探し出す事が出来ます。
Billabong(ビラボン)
三大オーストラリア・サーフブランドのひとつ「ビラボン」は、アボリジニに伝わる伝説の小川に由来して命名されました。1973年に同ブランドを生み出したのは、ゴードン・マーチャント。過酷な環境に耐える、トリプルステッチによるショーツの高い耐久性が大きな話題を呼び、広く人気を博するようになりました。2000年以降はスノーボードからスケートボードまで「全てのボードスポーツ」へ事業の幅を広げ、プロからも高く評価されています。
stacey(ステーシー)
2009年のオーストラリア・シドニーのノーザンビーチにて、リー・ステイシーが数百ドルと情熱を掲げて始めたのが、「ステーシー」ブランドの幕開けです。事業拠点をゴールドコーストに移動してからはサーフボードだけではなくアパレル分野にも注力し、スケートを含めたボードスポーツからストリートまで広く愛されるアイテム群が世界を駆け抜ける事になりました。「エキサイティング」追求し続ける、成長意欲の高いブランドです。 RUSTY(ラスティ) 1953年、アメリア・カリフォルニア州生まれのラスティ・プレゼンドファーは、14歳からサーフィンに没頭するようになり、16歳から早々にサーフボード制作を開始しました。1985年、33歳で本格的に事業を展開し始め、サーフボードが持つシェイピングとデザインの限界に挑戦をし続けています。ラインナップはショートボードがメインとなりますが、ロングボードへの提供も果たしており、サーファーから厚い支持を獲得しています。
LOST(ロスト)
マット・バイオロスは1985年、学校の友人と共にスノーボード・スケートボード・サーフィンに始めました。これが「ロスト」ブランドの最初の一歩となり、高校卒業後の1987年からサーフボード制作を開始します。同ブランドの最大の特徴は、ビジュアルデザインと色彩がもたらす鮮やかな芸術性。創業当時から「トラッセルズを裏手に構える、店舗とサーフボード工場一体型の制作スタイル」を貫くブランドは、世界で無二の存在です。
RIP CURL(リップカール)
1969年、オーストラリアのトーケイにて、理科教師ブライアン・シンガーがサーファー仲間のダグ・ワーブリックから「俺と一緒にボードを作らないか?」という真剣な打診を受けます。シンガーはその場でキャリア転換を即決。こうした「リップカール」の歴史が始まり、アラン・グリーンが加わった後はウェットスーツ分野にも事業を拡張し、世界的な支持を獲得するに至ります。業界内でも革新技術を積極的に導入する事で知られています。
ロングボード編
ALMOND(アーモンド)
徹底、そして洗練を尽くした手工業型の「アーモンド」は、時代と世代を超えたアイテムを生み出すという強い信念のもと、2007年、アメリカ・カリフォルニア州から歴史の幕が上がりました。職人技が輝く生産プロセス、美しい曲線のフォルムと艶やかなポリッシュカラーを生み出しています。地元密着のカリフォルニア企業ですが、その品質の高さからフランス・イタリア・スペイン・日本など海外からの注目度も熱いブランドです。
DONALD TAKAYAMA(ドナルド・タカヤマ)
1943年生まれのドナルド・タカヤマは、「世界初のプロサーファー」とも評されます。早くも9歳の頃からボードシェイパーとしてのキャリアを開始させた伝説的な人物です。生まれ育ったハワイ・オアフ島のワイキキビーチで波に乗り続けた彼は、12歳の頃にロサンゼルスへ渡って順調に業界での存在感を高めます。1990年代からロングボード生産の本格的な着手を始め、世界ロングボードチャンピョンに8回も貢献する偉業を成し遂げました。
THOMAS BEXSON(トーマス・ベクソン)
12歳からサーフィン、そして15歳からシェイピングを始めたトーマス・ベクソンは、数年間独学で実践を繰り返し、その後は先駆者から様々な教示を受けました。「トーマス・ベクソン」ブランドの工程の特徴は、整型機を巧みに用いながら、生まれた労働的な余力はすべて細部の調整に充てるという点にあるでしょう。60年代のロングボード研究に通じ、オーストラリア・ヌーサのプロサーファーを始め、世界的な評価を得ています。
TYLER WARREN(タイラー・ウォーレン)
アメリカ・カリフォルニアを代表するロングボードの老舗ブランド「タイラー・ウォーレン」は、1986年生まれの同名サーファーによって確立されました。タイラー本人が有するサーファーとしての圧倒的なスキルに加え、アーティスト・デザイナー・モデル等の幅広い知見と感性が存分に活かされています。巨匠テリー・マーティンに師事した極上のシェイプ技術を基に、型に捉われないスタイリッシュなデザインが全面に押し出されます。
CHOCOLATE FISH(チョコレート・フィッシュ)
アメリカ・カリフォルニア州のサンクレメンテにて、2006年に産声を上げたブランドが「チョコレート・フィッシュ」です。1970年代に花開いたサザン・カリフォルニアのサーフィン文化に強い影響を受けています。現在のシェイパーであるエリック・クリステンソンは、1日に2本のみシェイプするという徹底した職人気質の持ち主。爽やかな色彩と乗りやすさに定評があり、カリフォルニアを中心に強い人気を博しています。
JOEL TUDOR SURFBOARDS(ジョエル・チューダーサーフボード)
「ジョエル・チューダーサーフボード」は、1976年生まれのジョエル・チューダーが創立したサーフブランドです。チューダーはアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ出身のプロサーファーで、2回のASPロングボード世界チャンピョン、8回の全米オープンチャンピョン、5回の米国チャンピョンという輝かしい功績を打ち立てています。ロングボードの髄を知る人物だからこそ生み出す事の出来るアイテムが軒を並べます。
まとめ
サーフィンを始めた人ですぐにやめてしまう人の多くは、”自分に合ったボードを選んでいない”ことがほとんどです。
ショートボードで体重80kgある初心者の人が、20Lしかないボードを選んでしまうと、浮力がないのでパドリングもしんどいし、サーフボードも沈んでしまいます。
初心者の方のサーフボードの選び方として、波に乗る気持ち良さやサーフィンの楽しさを実感するためにも、少し余裕をもった「長さ」と「浮力」あるサーフボードを選んでみてください。
初めは安いボードで問題ありません。
初心者の頃は、クラッシュしたりボードの扱いが不慣れで傷つけてしまう事が多くあります。サーフィンに少しずつ慣れてきた時に、自分のサーフスタイルにあったサーフボードを見つけていきましょう。