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サーフィン女子オリンピック2020のまとめ

サーフィン女子オリンピック2020

サーフィン女子の結果【1日目】

7月25日 第1ラウンド 第1ヒート 10:20~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカカリッサ・ムーア 6.17 5.57 11.74
2位 ポルトガルテレザ・ボンバロト 5.1 4.7 9.8
3位 エクアドルドミニク・バロナ 3.93 3.73 7.66
4位 ペルーダニエヤ・ロサス 4.07 3.43 7.5
7月25日 第1ラウンド 第2ヒート 11:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 オーストラリアサリー・フィッツギボンズ 7 5.5 12.5
2位 コスタリカブリサ・エネシ 6.33 5.87 12.2
3位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 5.77 5.67 11.44
4位 日本前田マヒナ 4.77 4.43 9.2
7月25日 第1ラウンド 第3ヒート 11:40~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 オーストラリアステファニー・ギルモア 7.83 6.67 14.5
2位 ブラジルシウバナ・リマ 6.7 5.43 12.13
3位 フランスポーリーヌ・アド 5.5 3.67 9.17
4位 イスラエルアナト・レリオル 4.1 3.67 7.77
7月25日 第1ラウンド 第4ヒート 12:20~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 ブラジルタチアナ・ウェストンウェブ 6.33 5 11.33
2位 フランスジョアン・ドフェ 5.67 4.93 10.6
3位 ペルーソフィア・ムラノビッチ 4.1 3.7 7.8
4位 日本都筑有夢路 5.5 1.49 6.99
7月25日 第1ラウンド 第5ヒート 13:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカキャロライン・マークス 7.07 6.33 13.4
2位 ニュージーランドエラ・ウィリアムズ 5.17 4.53 9.7
3位 コスタリカレイラニ・マゴナグル 4.97 4.67 9.64
4位 ポルトガルヨランダ・オプキンス 5.17 4.07 9.24
7月25日 第2ラウンド 第1ヒート 15:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 日本都筑有夢路 6 5.6 11.6
2位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 5 5.07 10.4
3位 日本前田マヒナ 4.83 4.8 9.63
4位 コスタリカレイラニ・マゴナグル 4.83 4.8 9.63
4位 エクアドルドミニク・バロナ 5 3.87 8.87
7月25日 第2ラウンド 第2ヒート 15:40~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 ポルトガルヨランダ・オプキンス 6.13 6.1 12.23
2位 フランスポーリーヌ・アド 4.83 4.83 9.66
3位 ペルーソフィア・ムラノビッチ 4.93 4.43 9.36
4位 イスラエルアナト・レリオル 4.53 4.4 8.93
4位 ペルーダニエヤ・ロサス 4.17 3.97 8.14

 

東京五輪サーフィン女子7月25日に日本人選手2名が第3ラウンドへ

2021年7月25日におこなわれた東京オリンピックのサーフィン女子で、都筑有夢路選手と前田マヒナ選手が第3ラウンド進出を決めたというニュースが流れました。

 

2人とも第2ラウンドの1組目で、都築選手は1位、前田選手は3位で次にコマを進めたのですが、これだけ聞くと「お、なかなか好発進じゃないの」という印象を受けます。

 

東京オリンピックから正式種目として導入されたサーフィン。

サーフィンそのものはメジャーなスポーツですが、順位をつける大会での採点方法やルールなどはあまり知られていません。

 

今回は、そんなサーフィン競技の決勝へのコマの進め方について解説していきます。

 

競技における勝ち進み方

東京オリンピックにおいて、サーフィン女子の選手たちは下記の流れで勝ち進んでいきます。

第1ラウンド>第2ラウンド>第3ラウンド>準々決勝>準決勝>決勝

 

第1ラウンドは5組おこなわれ、選手が4人ずつ演技を披露します。

各組の上位2名は、第3ラウンドへとコマを進めます。

 

第2ラウンドは、第1ラウンドで3,4位だった選手が出場します。

今度は2組に分かれ5人ずつ演技を披露し、各組上位3名が第3ラウンドへコマを進めます。

 

東京オリンピックでは7月25日に第1ラウンドと第2ラウンドがおこなわれ、都築選手も前田選手も第1ラウンドで最下位の4位だったのですが、第2ラウンドでは1位と3位に入り、第3ラウンドへと進むことができた、という流れになりました。

 

第3ラウンドでは、第1ラウンドの上位2名(5組の合計10名)と、第2ラウンドの上位3名(2組の合計6名)の16名が、2人ずつ演技を披露して点数の高い方が準々決勝へ勝ち進みます。

 

準々決勝以降も、2人で対戦する形となります。

 

 

演技の時間と採点方法

サーフィン競技は、20~30分の決められた時間内に波に乗り、その中で点数の高かった2つの演技の合計得点で競い合います。

制限時間内であれば何本波に乗っても良く、通常12~15本ほど演技し、その中で高得点を狙います。

 

1つの技につき、最高得点は10点となります。

通常のサーフィンの大会では、4人のパネルジャッジ(審査員)が点数をつけるのですが、東京オリンピックではパネルジャッジは7人で、最高点と最低点を除いた5人の点数の平均点がつけられるスタイルで採点がおこなわれました。

 

採点基準は、技の難易度や革新性、スピード感やパワー、波の特徴を掴みその波に最適な技を繰り出せたかどうか、など様々な視点から割り出されます。

 

一見地味な技でも高得点がつくこともあるのが、サーフィン競技のおもしろいところです。

 

サーフィン女子の結果【2日目】

7月26日 第3ラウンド 第1ヒート 7:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 7.1 6.83 13.93
2位 オーストラリアステファニー・ギルモア 6.17 3.83 10
7月26日 第3ラウンド 第2ヒート 7:36~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 ポルトガルヨランダ・オプキンス 6.17 4.67 10.84
2位 フランスジョアン・ドフェ 5.83 3.57 9.40
7月26日 第3ラウンド 第3ヒート 8:12~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 コスタリカブリサ・エネシ 6.5 5.5 12
2位 ニュージーランドエラ・ウィリアムズ 4.33 3.4 7.73
7月26日 第3ラウンド 第4ヒート 8:48~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカキャロライン・マークス 8 7.33 15.33
2位 日本前田マヒナ 4.17 3.57 7.74
7月26日 第3ラウンド 第5ヒート 9:24~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカカリッサ・ムーア 5.77 4.57 10.34
2位 ペルーソフィア・ムラノビッチ 5.5 4.4 9.9
7月26日 第3ラウンド 第6ヒート 10:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 ブラジルシウバナ・リマ 6.67 5.5 12.17
2位 ポルトガルテレザ・ボンバロト 4.33 3.17 7.5
7月26日 第3ラウンド 第7ヒート 10:36~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 日本都筑有夢路 5.33 5 10.33
2位 ブラジルタチアナ・ウェストンウェブ 5.07 3.93 9
7月26日 第3ラウンド 第8ヒート 11:12~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 オーストラリアサリー・フィッツギボンズ 5.83 5.03 10.86
2位 フランスポーリーヌ・アド 4.8 4.23 9.03

 

サーフィンは自然条件が左右する競技!東京五輪サーフィン女子7月26日結果と解説

東京オリンピックから正式種目として追加されたサーフィンの第3ラウンドが2021年7月26日におこなわれ、都筑有夢路選手が準々決勝へ勝ち進みました。

 

前田マヒナ選手は惜しくも敗退となり、インタビューに対して「良い波を待つ時間が長すぎたし、良い波を取ることができなかった」と悔しさを滲ませました。

 

サーフィンは自然条件に左右されるスポーツ

サーフィンがおこなわれる競技会場は、海です。
海は自然そのものであり、季節や天候、時間帯により刻々と表情を変えます。

人工的に波を作り出す施設でもサーフィンはできますが、東京オリンピックは千葉県の釣ケ崎海岸が会場となりました。そのため、選手たちは当日の波のコンディションをよく把握して、アプローチしなければなりません。

 

変幻自在な波をいかに正確に捉えられるかが高得点のカギに

サーフィンは、フィギュアスケートや体操などと同じく、技の難易度や完成度、美しさなどで点数がつけられる競技です。
フィギュアスケートや体操などと大きく異なる点は、「波に対して最も良い技を繰り出せるかどうか」というポイントが重視されることです。

 

予め技構成を考えることなく、生まれた波を見極め掴み、その波に対して最高の技を繰り出すということが選手たちには求められます。

 

制限時間内に良い波が来なければ実力を発揮できずに終わってしまう可能性もある、非常にシビアな競技です。
前田選手は第3ラウンドの自身の演技について、このことに言及していたのです。良い波を待ちすぎ、良い波を取れなかったことが、点数を伸ばせず敗退となってしまった原因と振り返りました。

 

競技日程は臨機応変に調整できるよう余裕を持って設定される

サーフィンは海を会場とし、波を相手におこなわれる競技ですので、当然天候により会場のコンディションが大きく変わります。

 

そのため、東京オリンピックではサーフィンの日程を7月25日~8月1日と設定していました。しかし、実際に競技がおこなわれたのは7月25日から27日の3日間だけでした。
これは、海や波の状態を見てフレキシブルに競技日程を決められるように余裕をもって設定されたためです。

 

実は決勝は7月28日におこなわれる予定でしたが、台風の接近にともない、26日に急遽翌27日に準々決勝から決勝まで全て実施することが決定されました。
選手には、急な日程変更にも臨機応変に対応できる調整力が求められます。

 

7月27日 準々決勝 第1ヒート 9:24~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 6 3.5 9.5
2位 ポルトガルヨランダ・オプキンス 3.93 1.53 5.46
7月27日 準々決勝 第2ヒート 10:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカキャロライン・マークス 6.83 5.67 12.5
2位 コスタリカブリサ・エネシ 4.83 2 6.83
7月27日 準々決勝 第3ヒート 10:36~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカカリッサ・ムーア 7.93 6.33 14.26
2位 ブラジルシウバナ・リマ 4.5 3.8 8.3
7月27日 準々決勝 第4ヒート 11:12~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 日本都筑有夢路 6.67 6.6 13.27
2位 オーストラリアサリー・フィッツギボンズ 6.17 5.5 11.67
7月27日 準決勝 第1ヒート 13:00~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 6.67 4.33 11
2位 アメリカキャロライン・マークス 3.67 0 3.67
7月27日 準決勝 第2ヒート 13:36~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカカリッサ・ムーア 4.5 3.83 8.33
2位 日本都筑有夢路 4.5 2.93 7.43
7月27日 3位決定戦 15:01~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 日本都筑有夢路 5 1.8 6.8
2位 アメリカキャロライン・マークス 2.33 1.93 4.26
7月27日 決勝戦 16:31~
順位 名前 ベスト セカンド 合計
1位 アメリカカリッサ・ムーア 7.6 7.33 14.93
2位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ 5.23 3.23 8.46

 

7月27日東京五輪サーフィン女子で都築選手が銅メダル!新競技の多彩な技の数々とは

2日間に分けておこなわれる予定だった東京オリンピックのサーフィン女子の準々決勝~決勝が、天候の都合で急遽2021年7月27日の1日に全て実施されることとなり、日本の都筑有夢路選手が見事銅メダルを獲得しました。

 

オリンピック競技としてのサーフィン

サーフィンは、東京オリンピックから正式に追加された競技です。
人工的に波を作り屋内で競うものではなく、実際に海でおこなわれ自然の波に乗り技を披露して点数を競い合います。

 

サーフィンで用いられるボードにはいくつか種類がありますが、東京オリンピックでは最も小さい「ショートボード」が採用されました。
「ショート」といっても約180cmで、男性の身長ほどあります。小回りが利くためアクロバティックで華麗な技を繰り出せるのが特徴です。
 

華麗で多彩なサーフィンの技の数々

オリンピックで高得点につながる技をメジャーマニューバーといいます。
マニューバーとは波の上でボードの向きを変えることで、ここでテクニカルな技を入れることで、選手たちは高得点を狙います。

 

ここでは代表的なメジャーマニューバーをいくつかご紹介します。

 

フローター
波の上部で崩れていく部分に乗って滑っていく技。
基本的な技ですが非常に難度が高く、これが究極の技だと言うサーファーも多いです。

 

ボトムターン
波の一番下(ボトム)から斜面を一気に駆け上がるターン。
水面に対し垂直に上がれるほど高得点が出ます。スピード感も重視されます。

 

チューブライド
サーフィンといえば、という大技。
筒状になった波(チューブ)を通り抜ける技で、崩れゆく波のトンネルの中を駆け抜ける非常に見応えのあるパフォーマンスです。
写真としても映像としても迫力があるため、サーフィンのプロモーションなどでよく使われます。

 

エアリアル
最近サーファーたちから注目されている大技。
波の勢いに乗ってそのまま空中に舞い上がって、再び波に戻る華麗で派手な技です。
もちろん難度が高く、あまり良い波ではなくても高得点が狙えます。
回転をつけたり、ひねりを出したり、高さを出したり、ヴァリエーションをつけて個性を出し審査員やギャラリーの目を惹きつけます。

 

良い波を捉えて最高の技を魅せる

サーフィンで高得点を取るためには、ただ難度の高い技をバンバン出せば良いというわけではありません。
大事なのは「この波にはどの技が最適なのか」ということを見極めて、最高の技をチョイスして審査員たちに魅せることです。

 

フィギュアスケートや体操では技そのものに点数がついていて、そこから減点されたり加点されたりしますが、サーフィンの場合は技別の固定点数は無く、審査員が総合的に判断して点数をつけます。

 

波と技の美しいコンビネーションが成立した時、サーフィン競技の高得点が打ち出されるのです。

 

サーフィン女子順位

順位 名前 ベスト
1位 アメリカカリッサ・ムーア  
2位 南アフリカビアンカ・ベイテンダグ  
3位 日本都筑有夢路  
4位 アメリカキャロライン・マークス  
5位 オーストラリアサリー・フィッツギボンズ  
5位 コスタリカブリサ・エネシ  
5位 ポルトガルヨランダ・オプキンス  
5位 ブラジルシウバナ・リマ  
9位 フランスポーリーヌ・アド  
9位 ポルトガルテレザ・ボンバロト  
9位 フランスジョアン・ドフェ  
9位 オーストラリアステファニー・ギルモア  
9位 日本前田マヒナ  
9位 ペルーソフィア・ムラノビッチ  
9位 ブラジルタチアナ・ウェストンウェブ  
9位 ニュージーランドエラ・ウィリアムズ  
17位 イスラエルアナト・レリオル  
17位 コスタリカレイラニ・マゴナグル  
19位 エクアドルドミニク・バロナ  
19位 ペルーダニエヤ・ロサス  
サーフィン女子オリンピック2020のまとめ