低気圧が健康にもたらす影響とは?

低気圧が健康にもたらす影響とは?

天気が影響する病気

「頭が痛いと思っていたら翌日、雨が降った」、「梅雨の時期は体調が悪くて何もできない」、
「雨が降ると古傷が痛む」など雨の日や天気が崩れる前に体調を崩すという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「偶然、疲れがたまっていたからかな」、「気のせいかも」と思っているかもしれませんが、気のせいではないということをご存知でしょうか。
こうした気象の変化による体調不良のことを「気象病」や「天気痛」と呼ばれています。
この気象病や天気痛で悩む人は、女性ホルモンの影響を受けやすい20~40代の女性に多い
とされています。

不調の影に低気圧あり

でも、ここで少し、何か引っかかった方はいませんか。
「気象病」といいますが、お天気が崩れる前に頭痛を感じたり、体調を崩す方はいますが、お天気が回復する前に体調を崩す人ってあまり聞いたことがありませんよね。
また、天気の影響で体調を崩す方の中には、普段の雨だったら頭痛を感じたり、体調を崩すことはないけど、「ゲリラ豪雨」の前や「台風」の前になると、薬を飲まずにいられない、
ひどい頭痛で起きていられなくなるという方もいます。

なぜ、こんな不思議な現象が起こるのかというと、人間の健康と低気圧が大きく影響しているからなのです。
 

自律神経の働きと不調

普通、健康な状態であれば、気温や天候が変わっても体調を崩すことはありません。
それは、私たち人間に気温や天候といった自分を取り巻く環境が変わっても、体の状態を一定に保とうとする力がもともと備わっているからです。

こうした、体を一定の状態に保てるのは「自律神経」という神経のおかげなのです。
自律神経は人間の体の中で、循環器や消化器、呼吸器といった生命維持活動を司っている神経で、この神経は寝ている間など無意識の時でも24時間働いています。

この自律神経のバランスが崩れると、体がだるくなったり、頭痛や同期息切れ、下痢や便秘など様々な不調が出るようになります。
この状態がひどくなると「自律神経失調症」という病気になります。
 

低気圧+自律神経の乱れが体調不良の原因

それでは、普通の雨なら体調不良にならないのに、台風の前になると体調が悪くなる方の場合、気象病の症状が出る決め手は一体、何なのでしょうか。
その答えは「低気圧+自律神経の乱れ」です。

通常、自律神経が働くことで周囲を取り巻く環境が変わっても体の状態を一定に保ってくれます。気温や気圧に変化がおこると、知らず知らずのうちに体がストレスを感じます。そして、そのストレスに抗うようにして、自律神経が活発に働いて体のバランスを整えます。

しかし、この時にゲリラ豪雨や台風、爆弾低気圧など気圧に急激な変化が起こると自律神経でも対応しきれなくなることがあります。

人間の体はストレスを感じると交感神経が優位になるようになっており、交換神経が活発になると血管の収縮や筋肉の緊張を引き起こします。このため、血行が悪くなりやすいので痛みを引き起こす物質が出やすくなります。
その結果、頭痛や古傷の痛み、関節痛や腰痛などのつらい症状が起こりやすくなります。
 

低気圧の健康への影響を減らす予防法と対処法

そうはいっても、天気や気圧を変えることはできません。
そうなれば、「気象病」や「天気痛」といった辛い症状が出る頻度を減らす方法としては、自律神経を乱す要素を取り除いて整えることしかありません。
そのための予防方法と痛みが出てしまった際の対処法をご紹介しましょう。

<気象病を防ぐ方法>
①    規則正しい生活
自律神経はもとから体に備わっている機能なので、体本来の機能を正しく動かすことが何よりも大切です。睡眠不足や不規則な生活になると、体のリズムが崩れやすくなるので、規則正しい生活を心がけることが大切です。

②    ストレスを溜めない
現代社会では仕事や人間関係など何かとストレスが溜まりやすい環境にあり、痛みを引き起こしやすい交感神経が活発になっている可能性があります。そのため、痛みがおこるリスクを下げるには副交感神経を優位にする必要があります。副交感神経を優位するには、リラックスする時間を意識的に作るようにしましょう。

<痛みが出てしまった時の対処法>
痛みや不調が出てしまった場合、症状によってその対処法が真逆になる場合があるので注意が必要です。
①    片頭痛
頭痛にはいくつかの種類がありますが、そのうち低気圧が発症の要因になりやすい頭痛が「片頭痛」です。片頭痛は血管が拡張して起こるので、緊張型頭痛のように体を温めてはいけません。頭を冷やし、暗く静かな場所で安静にすることがおすすめです。

②    関節痛、腰痛、古傷の痛み
こうした痛みは低気圧だけでなく、気温も関係しています。梅雨時や冬場など温度が下がった時に痛みが出やすいことからも体を冷やすことが良くないと分かります。そのため、体を冷やさないようにして、痛みのある部位をカイロやホットタオルなどで温めるようにしましょう。
 
低気圧が健康にもたらす影響とは?