熱帯低気圧と台風の違いとは?

熱帯低気圧と台風の違いとは??

よく、天気予報などで「台風が熱帯低気圧に変化しました。」などと聞くこともあると思いますが、 台風と熱帯低気圧の違いを知っていますか?

「熱帯低気圧」と「台風」の違いを説明する前に、まずはどのようにして「熱帯低気圧」が発生するかを説明したいと思います。
そもそも、「熱帯低気圧」とは何なのかというと、主に熱帯か、亜寒帯の上空で発生する最大風速が、17.2m/s以下の低気圧を「熱帯低気圧」と呼びます。
低気圧とは海などから蒸発した、たくさんの水蒸気が上昇し、空気が渦を巻いた現象のことを、低気圧といいます。
ちなみに、日本のニュースなどで言われる「低気圧」は全て、「熱帯低気圧」のことです。

どうして、熱帯などの海水温の高い海で「熱帯低気圧」は発生するのかというと、発生するにはたくさんの水蒸気が必要となるため、海水温が高い海でないといけません。

そのため、熱帯や、亜寒帯などの海水温が高いこの場所で発生することが多いのです。
そして、最近日本に猛威を奮った台風19号は、この場所で急速に発達したそうです。
その発達速度は世界最速だったため、危険度もそれだけ高く、アメリカの専門家の話では、台風の強さ表すカゴデリのランクの中で、存在しない最高レベル6だと言っている専門家もいたほど強力な台風だったそうです。

「温帯低気圧」と「熱帯低気圧」は何が違う?

「温帯低気圧」と「熱帯低気圧」は同じ低気圧ですが、全くの別物です。
「熱帯低気圧」は暖かい空気だけで出来ていますが、「温帯低気圧」は暖かい空気と冷たい空気のどっちもで構成されているため、そもそも構成する空気の種類が違います。
「温帯低気圧」は、暖かい空気と冷たい空気で構成されているため、前線が発生しますが、熱帯低気圧は、前線が発生しません。

台風がどのように発生するか?

台風は台風として突然現れる事は稀で、基本は「熱帯低気圧」として発生します。
基本台風は、南の空で発生し、北の空へと向かっていくので、その最中に勢力を上げ、最大風速が17.2m/s以上になった時に初めて、「台風」と呼ばれるようになります。
そして、勢力が落ち、最大風速が、17.2m/sより小さくなると、また「熱帯低気圧」と呼ばれます。

簡単に、台風がどのようにできるのかをまとめると
①「熱帯低気圧」が発生する。(この時の最大風速は、17.2m/s以下)
②北の空へ進んでいくうちに勢力が上がり、最大風速が17.2m/s以上になると、「台   風」になる。
③「台風」になった後、勢力が下がり、最大風速17.2m/s未満になると、「熱帯低気圧」に戻る。
④ 自然消滅....
という風に、台風は出来、消えていきます。

ちなみに、台風は夏から秋が一番発生しやすい時期です。
どうしてかというと、海水温が高く、台風の燃料となる海水が蒸発しやすい時期なので、蒸発したたくさん蒸気によってたくさんの雲ができるからです。

次に、台風の大きさなどを表す、暴風域や、強風域というのは何なのかを説明したいと思います。
基本、台風の大きさは強風域の大きさで、推定します。
強風域というのは、15m/s以上の風が吹いてるか、吹く可能性のある場所の範囲のことを言います。
天気予報などでは、黄色などで表されることが多いです。
そして、さらに強い風が吹く可能性がある場所の範囲を暴風域と言います。ここでのさらに強い風というのは、25m/s以上の風のことを指します。
天気予報などでは、赤色の円などで表されることが多いです。
 

「台風」と呼ばれるようになる、「熱帯低気圧」はどこで発生するか?

実は、どこの空で発生しても、日本の上空に来れば、「台風」と呼ばれるわけではありません。
「台風」と呼ばれるようになるには、北大西洋西部(南シナ海、フィリピン海、日本海など)で、発生した「熱帯低気圧」が、最大風速17.2m/s以上になる必要があります。

ちなみに、インド洋北部・南部、太平洋南部などで発生して、中心気圧が17.2m/s以上の場合は、「サイクロン」、大西洋北部・南部、太平洋北東部・北中部などで発生して、最大風速が32.7m/sより大きい場合は、「ハリケーン」と呼びます。
意外なことに、熱帯低気圧が発達した場所によって渦の巻く方向に違いがあります。
北半球は、反時計回りで、南半球は時計回りです。

そして、最大風速が32.7m/s以上の場合は、「強い台風」、43.7m/s~54.0m/sの時に、「非常に強い台風」、54.0m/s以上の際に、「猛烈な台風」と呼びます。

まとめ

結局、台風と熱帯低気圧何が違うのかというと、最大風速の大きさの差です。(最大風速17.2m/s以上は、台風)
つまり、台風と熱帯低気圧は最大風速の大きさ以外にはなにも違いません。

熱帯低気圧と台風の違いとは?