今からおよそ50年前の1970年に考案されたというボディボード。柔らかい素材のボードが大事故を生みにくい安心をもたらしてくれる上、道具を全て揃えても10万円かからないとリーズナブルな点も初心者でも楽しめると言われている所以の一つです。
他の板を用いたマリンスポーツの中でも海との視線の距離が近く、水面を滑る感覚に魅了される方は数知れず、今や全世界の老若男女に愛されているマリンスポーツとなっています。
何から始めればいいの?
ボディボードを始めるならばまず習得すべきは乗る際の基本姿勢です。これがしっかりできるかどうかが今後の上達の鍵となります。
1、ボードの表側(デッキ)に腰から上を乗せるようにしてうつ伏せになります。
2、ボードのテール部分に足の付け根をしっかりと合わせ、ボード上部の少し幅が狭い場所を軽く握ります。その時、肘がボードからはみ出さないように気をつけましょう。
3、胸を反らしてしっかり前を向く
一見簡単にも見えますがこの3ステップがどれか一つでも上手くできていないと実際にバランスを取るのは困難です。姿勢は陸の上でも行えるものなので、家でも練習をしてイメージを掴んでおきましょう。
ここまでができるようになったら次に学ぶべきはキックとテイクオフ。これができないとただ浮いてるだけになってしまいます。
まず自分が乗りたい、乗れると思う波を見つけましょう。見つけられたら波のうねりが来るより早く助走をつけれるようにキックをしていくのがポイント。キックを力強く続けていると自分にうねりが追いつき、ボードが勝手に波に乗って滑り始めます。これでテイクオフの完了です。
キックで推進力をつける際は足の動かし方も重要になってきます。ボディボードではサーフィンとは異なり足にフィンをつけているので、フィンの良さを活かせるようフィンをしならせるようにして上下に蹴りましょう。足の動きは水泳で例えるならバタ足の要領です。
テイクオフの仕方から見てもわかるようにフィンはかなり重要な役割を果たしますが、実は海水浴場によっては安全性の問題からフィンの使用が禁止されていることがよく見受けられます。その場合ではさらに強いキック力が必要となるので万が一の際も想定し、フィンをつけている状態でも強くける癖をしっかりとつけておきましょう。
ボディボードを持ったまま海に入るコツ
ボードに乗る際の姿勢などが分かったと言っても「あの長いボードを持ってどうやって海に入っていくのか」「それまでにやっておく事はあるか」は気になるところですよね。
まず、ボードを持っで海に入る時。海に入る時は足についているフィンが抵抗を生み、歩きづらくなってしまいます。抵抗をへらすためにも後ろ向きで入っていくと比較的歩きやすいです。歩いていく中で海で絶対に遭遇するもの、それは波です。特にまだ最初の段階では波に足を取られ、歩くだけでも疲れてしまうかもしれませんが、波がきたらボードを持ったまましっかりと飛び越えるようにしましょう。ちなみに寄ってくる白い波は「スープ」といい、初心者にはジャンルやキックの練習に持ってこいのもの。練習の際にはキックはフィンの機能を十分に発揮できるような動きを水中で膝から下で行えるようにします。この時、水面を叩くような動きは体力の無駄遣いとなってしまうので慣れるまで水中でバタ足のように動かす練習をしましょう。水しぶきがたたないように行えるようになれば思うように進めないという事態には陥らないですみます。
そしてボードを持って出陣する前にやって事はあるか。ズバリ、準備体操です。足のつかないような場所や深い地点で行うのは不安定で十分にできません。切羽詰まっていてどうしてもという場合でない限り事前に行うようにしましょう。
スクールに入ろう!
自己流で始めるのも一つの手ですが、安全性や共通の趣味を持った仲間を見つけるという点ではスクールに入るのもオススメです。誰にも聞けない環境下で行うのは感覚派の方は良いかもしれませんがそうではないと正直、不安ですし、基礎がどこか間違えて後々大きな事故になってしまうのではないかと考えてしまうこともあるでしょう。
スクールは主にサーフショップなど専門店で開催されていることが多々あり、関東圏でも問題なく受講できます。興味のある方は是非ともお近くのスクールを調べてみて下さい。
また、シーズン真っ盛りである夏に一気に始めたい!という場合は夏休みに開催される体験コースにお友達やご家族で申し込んでみるのも良いかも知れません。
ボディボードは陸では味わえない楽しさをもつマリンスポーツですが、危険な部分も否めません。上達し、自信がついたからといっても調子に乗ったりはせず着実にステップアップをしていきましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。海は楽しみ方が無限大な反面どうしても危険が伴ってしまいます。正しい知識や技術を習得し、安心安全に楽しんで下さい。