初めは中々上手くできず、何度も戻されてしまう経験をするくらい
初心者サーファーにとっては最難関のテクニックです。
ただ、ドルフィンスルーをマスターすれば海外などの大きな波も怖くなくなり
よりサーフィンが楽しくなるはずなのでぜひマスターしてください。
今回はそんなドルフィンスルーの仕方、成功させるちょっとしたコツを
解説していきたいと思います。
ドルフィンスルーとは?
ドルフィンスルーとは、その名のとおりイルカのように押し寄せる波の下をサーフボードごと沈めて通り抜けるサーフィンテクニックの一つです。
日本では「ドルフィンスルー」と呼ばれていますが海外では通じません。
海外ではイルカではなくアヒルに例えて「ダックダイブ」と呼ばれています。
沖に出るためにはこのドルフィンスルーが欠かせません。
波が来るたびにくらって押し戻されていては、沖に出ることも出来ず
何より体力が消耗してしまいます。
波の抵抗を少なくして、体力を温存しながら沖に出るためには
ドルフィンスルーが必要になってきますね。
初心者の方だけでなく、中級者以上の方でも波の大きさによっては
苦戦することもあるくらい難しいテクニックです。
何度も練習を重ねて、慣れることから始めましょう。
ドルフィンスルーのやり方
基本的なドルフィンスルーのやり方は4動作①パドリングをしてスピード(推進力)を上げる
②ノーズを沈める
③テールを蹴り、体を密着させる
④浮上
①パドリングをしてスピード(推進力)を上げる
ドルフィンスルーをする前はなるべくギリギリまでパドリングをしてある程度のスピードと推進力を付けておきます。
このスピードがないと、そこまで大きな波でなくても押し返されてしまいます。
また、ある程度のスピードがあるとスムーズにノーズを沈めることができるので
なるべくギリギリまでパドリングをするようにしましょう。
②ノーズを沈める
パドリングをしてスピードを付けたらタイミングよくノーズを沈めます。この時、手の位置を普段よりもノーズ側に寄せて、一気に体重をかけると
ノーズが海に沈むのが分かると思います。
ここでポイントはサーフボードをあまり強く握らないことです。
そっと添える程度の力にして、何より体全体のバランスを重視して下さい。
手の位置がノーズに近すぎるとバランスが悪くなるし、
後ろすぎてもノーズが上手く沈みません。
何度も繰り返しながら自分自信の最適な場所を見つけてみてください。
③テールを蹴り、体を密着させる
足のつま先をテールにかけ、思いっきり蹴りこんでボードを深く沈めます。波の大きさや強さによっては、つま先ではなく膝を使って蹴る場合もあります。
テールを蹴ってボードを沈めたらサーフボードに自分の体を密着させ
波が通り過ぎるのは待ちます。
この時、水中ではボードがきっちり平行になっているかイメージしてください。
④浮上
波が通り過ぎたら、ボードと一緒に浮上します。
この時、サーフボードの浮力に任せて上がってくるとのがポイントです。
全体的なイメージとしては、水をすくうようなイメージを持つと
やりやすいかもしれませんね。
ドルフィンスルーのちょっとしたコツまとめ
上で解説した4動作の中でポイントとなるコツをまとめました。・パドリングでスピードをつける
・沈めるときは手をノーズ寄りに
・水をすくうようなイメージ
やはり鍵となるのは、「スピード」です。
スピードがないまま正しい形でドルフィンスルーをしても
波の勢いに勝てず、押し返されてしまいます。
少しの間でもパドリングをしてスピードを付けることが大事です。
また、ボードを沈めるときは手の位置をノーズ側に寄せることで
余計な力を入れずにボードを沈めることができます。
この時、波の大きさに合わせて深さを調節できるようになると
もっといいですね。
毎回毎回、深く沈めてドルフィンスルーををしていると疲れてしまうので
波に合わせて調節できるとベストです。
そして大切なイメージは「水をすくう」です。
このイメージを持ってどんどん練習していきましょう。
ドルフィンスルー以外の方法
ドルフィンスルーをメインにお伝えしてきましたが、サーフィンにはドルフィンスルー以外にも波を通り抜ける方法があります。
代表的な2つがこちらです。
・プッシングスルー
・ローリングスルー
【プッシングスルー】
プッシングスルーは主に小さい波やスープを通り抜けるときに使います。
ドルフィンスルーとは逆でボードを押すことでサーフボードと自分の体を離します。
その空いたスペースに波を通すテクニックです。
比較的簡単で初心者でもすぐに出来るようになります。
【ローリングスルー】
ショートボードではあまり使うことはありません。
ロングボードやファンボードなどの浮力が大きくてボードを沈めるのが難しい場合に
サーフボードをひっくり返して通り過ごすテクニックです。
ただ、サーフボードをひっくり返すとフィンがむき出しになるので
人が多い場合はなるべく控えましょう。
まとめ
初心者にとってドルフィンスルーは難しく感じるかもしれませんがこればっかりは何度も失敗しながら練習を重ねるしかありません。
どのサーファーも初めはドルフィンスルーの壁にぶち当たるものなので
気落ちすることなくどんどん挑戦していきましょう。
マスターしてしまえば、本当にどんな波でも怖くなくなるので
自分自身のサーフィンの幅も広がります。
習うより、慣れろ!です